4月23日土曜日 午前5時25分 それは起こりました。
前泊のゲスト様が居らっしゃったので早めにお店を開ける準備をしていました。
バリバリ!! ドーン! パーン!
突然雷が落ちたような激しい音と2回の破裂音。
なにが起こったのか全くわからなかったのですが、停電したのでブレーカーを確認に行くとボックスから白い煙があがり、配線が燃えた匂いがしていました。
メインのブレーカーが落ち、母屋のブレーカーが焼け焦げてました。
漏電しているかも知れないのでメインのブレーカーが上げられません。
外に出てみるとプラスチックの破片が散乱しています。
ケーブルテレビの分波器が爆発し外のケースが吹き飛んでいました。
配線は真っ黒に焦げていました。
漏電だとテレビのアンテナ線が焼け焦げるはずはないし・・・
あたりを見まわすと電信柱の下に何やら黒い物体が落ちています。
恐る恐る見に行くと・・・ それは消炭になったカラスでした。
丸焦げで羽はなく白い骨がむき出しになり、体は炭化し、くちばしで何とかカラスと分かりました。
どうやら漏電ではなくカラスが原因でショート(短絡)したようです。
焦げたブレーカーをそのままにし、メインのブレーカーを上げると母屋以外の電気は復旧しました。
関西電力、ZTV(ケーブルTVの会社)に電話するも早朝でしかも土曜日でなかなかつながりません。
ネットで緊急ダイヤルを調べて何とか連絡がつきました。
午前8時に関西電力の車が3台やってきてくれました。
状況を説明し、高所作業車で電信柱の上の方のチェックと引き込み線のチェックをしてもらいましたが、異常無し。漏電もしていない。
焼け焦げたブレーカーを交換すると母屋の電気も復旧しましたが、テレビ関係が電源が入りません
よく見るとつないでいたマルチタップが焦げて変形しています。
直接コンセントに刺すと電源は入りましたがアンテナ線がやられている為映りません。
ZTV(ケーブルTV)も到着し分配器と燃えた配線を交換、しかし電波のレベルが上がりません。
屋内の配線と分配器(家にはTVが5台有ります)が怪しいと天井裏に上がるとやはり分配器が焦げていました。
電線の電圧は30000v! それが一気にTVの同軸ケーブルと電気の一部の回線に流れたようです。
この時点で「TV全部買い替えか~ 痛いな~」と諦めていました。
壁の埋め込みプラグまで焦げており、結局すべてのTV関係の配線を交換しました。
再度TVの電源を入れると「映った~!!」
奇跡的にすべてのTVと電化製品は無事でした。
マルチタップがサンダーガード付だった事、分波器が3カ所にあった為そこで電圧が弱まった事で何とか壊れずに済んだようです。
しかもZTVさん、今回の修理代金は無料の神対応。ありがとうございました。
修理に来てくれた方々の話ををまとめると
カラスが感電し、ショート。その電気が電信柱のアースを伝わり地中に流れる。
その地中を流れた電気がうちのアース線から逆流して電気とTVの線に高圧電流が流れこんだようです。
結局大した被害はなかったのですが、ほんまにびっくりしました。
もし火事にでもなってたらと思うとぞっとします。
皆さんもマルチタップを買うときにはサンダーガード付がいいですよ。
では また。